ちょびっと大掃除
制作に必要な木材を買いに東急ハンズに行った。
で、他のフロアもちょっと見てみたら、大掃除用品ワゴンにレンジまわり専用泡クリーナーというのがある。
強力!と書いてある。ふむふむ、このあいだ、掃除したばかりだけれど、がぜん、試してみたくなる。
へへ、やってみちゃおう。というわけで、さっそく台所でぷしゅーっと吹き付ける。説明書通りにさーっと洗う。
案外かんたん。でも、このあいだ掃除したばかりだから、ものすごくきれいになったという感じが弱いのが惜しい。
しかし、満足感。以上が2014年の大掃除レポートなのである(これって、ぜんぜん大掃除じゃないね)。
個展にご来場ありがとうございました
昨日で個展が終わりました。
ご来場くださいましたみなさま、誠にありがとうございました。
いろいろあらたに勉強になることもたくさんあり、またこれからも粛々と絵を描き続ける推進力となりました。
個展という特別な期間を終えて、静かな日常にこれからまた戻ります。
個展もうれしい、日常もうれしい。
ほんとうにほんとうにありがとうございました。
急に東京は寒くなりました。みなさまのお住まいの地域はいかがでしょうか?
散歩大切
個展の会期中だ。おおぜいの方々においでくださり、日々感謝の気持ち。おおぜいの方々とお話して、活気がある。
自作を語る。恥ずかしい。プロだろ、しっかりしろ。やっぱり恥ずかしい。そのくりかえし。内面で戦っているのよ。現代アートをやっている友人が個展にきてくれて、彼女の作品について質問した。自作を自然に語るのがうまい。聞き惚れる。そして作品と言葉が一体となっているのを感じる。奥深い空間を感じる。
友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻としたしむ 啄木
いい歌だなぁ。なぐさめられるなぁ。
(著作権切れてるから、こんなふうに自由に載せさせていただいてます)
妻のかわりに、わたしはめだかと親しんでる。ほ〜ら、えさだよ〜。
3日間、個展会場で過ごして4日目は、アトリエにいる。いる、といってもつっぷしたまま、なかなか立ち上がれない。そういえば、わたし、散歩ずいぶんしてなかったなぁ、必要だなぁ、と思い、コートを着て出かける。ゆっくりゆっくり歩く。公園ではぎんなん拾いをしている人がいる。わたしもちょっと拾う。午後の冬の日ざしがあたたかい。先に拾っていた人が「ぎんなんごはん」がおいしいと教えてくれる。少しの塩となにか好きなダシで炊くんだそう。マレーシアからきた観光客さんたちが、「ぎんなんは記憶にいい」と教えてくれる。
絵の話、大切。
そうでない話、大切。
東京 銀座和光ホールで個展やってます。
14日まで。10時半から19時まで。最終日は17時まで。
気がむいたらお立ち寄りください〜。
小さなホラー、または遺伝子
4コマ目はホラーに仕立ててみました。
ふだんより短めのスカートをはいていた。
いつもは長い丈のスカートをずるずるはいているから。
もしくはパンツね。
アトリエには、大きい姿見を置いていて、それがあまりに大きいので、しょっちゅうそこにおのが姿が映る。
そして、今日は驚くことがあった。
鏡に、2年前に亡くなった祖母が映っていたのだ。
ヒデコさん?(わたしは祖母をそう呼んでいた)
と、とっさに呼びかけてしまった。
しかし瞬時にわかった。それはまぎれもなくわたしが映っているだけだったのだ。
それにしても似ている。
しかもなつかしい。
いつもより丈の短いスカートをはいていて、それがさらに祖母に似させたのだとは思う。
それにしても驚いた。
もともと祖母似なわたしである。
遺伝子のなせるわざは、ときに非日常的世界にみちびいてくれるのであった...
無題(題をつけようがなかった)
こんな4コマがパソコンの中にはいっていた。
10月14日に描いたらしい記録が残っている。
どんないいことがあったんだろう。ぜんぜん覚えがない。
あー、このところのキーワードは記憶だな。記憶がやばい。どうするんだ。
ただ、ほんとに落描きが趣味だから(もっぱらアトリエ内か、自分の手帳上でのことね、公共の場所などには描きません、念のため)、ちょっと思ったことをちょこちょことメモのように描く。
そんなことの一貫なんだろう。
絵だけ見ると、何かの試験を受けて、その合格発表を見て喜んでいる、みたいに見える。
でも実際は、なんの試験も受けてないし。
申し込んでいたチケットが当たったとか?いえいえ、なんのチケットも買ってないし。
と、ここまで書いて、やっぱり気になって、メールなどをチェックしてみた。
そしたら、わかりました。この日、すごくいいしらせがきたのだった。
しかーし、その喜びはほんとに瞬間のことで、わりあいすぐにぬか喜びだったことが判明。
そのうれしかった瞬間だけを4コマに描いたことを思いだした。
でもへこたれないわたし、わたしのココロの師匠は、おきあがりこぼし。
倒れてもすぐ起き上がります。
人生山あり谷あり女王アリ。←あいかわらずくだらないぜ、じぶん。
もうすぐ個展でしょう、だからずっとアトリエにこもっているでしょう、そうすると、パソコン作業もまめなわけです。
ダイアリー更新もまめでしょう?うひ。
みなさんにもわたしにもいいことがいっぱいありますよーに。
生きている感じ
朝から夜まで絵を描くでしょう、すると、お腹がすくでしょう、くたびれるでしょう、そして眠くなるでしょう?
ああ、それって生きている実感に満ち満ちている。
床につっぷしてみる。
体が床にしみこんでいくみたいな感じ。
気持ちがいいよう。
ところで友人の今日からはじまったグループ展、3年越しの企画だそうだ。
ふだん、立体で表現をしている5人が、山田瑞子氏のよびかけで初ジュエリー制作をした、という異色でガッツのあるグループ展よ。
11/24-29 12:00-19:00 最終日は17:00まで。出会い-Jewellery- 展 ギャラリーワッツ。
忘れることはよいことだ2
忘れること、ほんとなら、あんまり便利じゃないことだ。
でも、一昨日に続き、いいことがもう一つ見つかったので、「忘れることはいいことだ」シリーズ第2弾を書く。
それは、本だ。
昨夜、少し前に読んだ本を読み返していた。
すると、「え???こんなシーンあったっけ?」とか
「この本、こんな話だったけ???」という驚きがたくさんたくさんあった。
そのうえで「いい本だなぁ、しみじみ」とか思うのだ。
気に入っているからこそ、もう一度読むわけだから、自分の好みであることは間違いない。
その中でもう一度感動したりできるのよ。
へへへ、忘れることで、こんなにもいいことがあるのであーる。
忘れることはよいことだ
なんと負け惜しみ感のあるタイトルだ!とか思われるかもしれない。
でも、一つだけ、忘れることでいいことがあったので、それを書く。
急に寒くなって、ハイネックのセーターが着たくなって、冬物の引き出しをあけた。
3月にしまったから8ヶ月ぶりだ。
そこで、新鮮な驚きがあった。
「うわ、こんな服持ってたのね!わたしの好みよ!うれしい!」と。
自分がゲットしてきたんだから、好みなのには違いない。
ただ、その存在を忘れているのだから、喜びがある。
ね、忘れることで、いいことがあるでしょう?
ぽかやどじが多すぎてちょっとくたびれてしまって、そんな今は、忘れてたセーターを着て気持ちを盛り上げよう。
そして、盛り上がったら、喜びながら絵を描こう。
巨星もったいなし
タブローを描きながら、ラジオを聴いている。
高倉健の訃報にまつわるトピックがいっぱいだ。
世界一ランニングシャツが似合う俳優だと思う。
世界一沈黙がうまい俳優だと思う。
藍より青く
額屋さんから電話がかかってきた。不安そうである。
「絵が足りないんだけど...」という。
アトリエを見渡すと、とっくに渡しているはずだった絵が、あたりまえのように、たてかけてある。
額装をお願いしてあったまさしくその絵がアトリエにあるのだ。
さらには、サイズ間違えてオーダーかけていた。
すーっと顔が冷たくなる。
そして青くなる。
額をオーダーするとき、いちばん気をつけなきゃいけないことなの、サイズ。
額屋さんは、すごく協力してくれて、「がんばるから、ぎりぎりまで制作していいよ」といってくれてるのにね、ごめんね、額屋さん。
わたしさぁ、あわただしいとかそういうのは言い訳にならないわよ、だって、何十年もこれやってきたんでしょう。
わたしさぁ、もっと落ち着いて行動しようよ。物事を整理しながらやろうよ。
自分への戒めとして、これを記すのである。
個展が近づいてきた。燃えるお尻でかちかち山の登山は続く。。。
日常風景
ひざしが冬のおもむき。
季節が飛ぶように移り変わっていく。
あぁーぁーぁー、きぜわしいぃいいいいいぃ〜。
ひたすら描く、離れて見る、描く、離れて見る、描く。。。。の繰り返しよ。
粗忽の蓄積
昨日、自分の粗忽に気持ちが沈んでしずみまくったあげく、起死回生とはいわぬものの、おのが救済策を思いつき、明け方からがさごそ動きだす。
なんとか、持ち直す方向にきたもんね。ふー。お騒がせしました。
で、パソコンの作業中に、覚えのうすいデータがまぎれているのを開いてみた。すると9月に描いて、そのままホゴにしていた4コマがあらわれた。コーヒーをいれていて、ポットのふたがジャンプして、フィルターのなかのコーヒーにダイブ!
あたりいちめんにコーヒーの粉をまき散らしたのだ。しかも4コマには描いていないが、このときはアトリエに客人がいた。笑ってごまかそうとしたが、恥ずかしいし情けないし、さらにはあとの掃除が本当にたいへんだった。しかし、わざわざアップする内容でもないなと(他の日だって、全部わざわざアップする内容じゃないけれど)、ほっぱらかしていたのだ。
しかし、昨日の今日である。おのが粗忽の日々の系譜をあらためて見つめ直すことになったので、ここで粛々とアップさせていただくことにした。
これらを自分への戒めとして、これからも日々を生きていこう。力強く生きていこう。バケツ水と、コーヒー粉をぶちまけられても、そこに厳然と存在していてくれるこのアトリエの床を踏みしめて。
自己嫌悪(覆水バケツにかえらず)
It is no use crying over spilt milk.
英語なんてろくにできないわたしが唯一知っていることわざ。
しかし、なぜかわたしにふさわしいことわざだ。
年に数回、どうしようもない失敗をしてしまう。
それを今日、ひとつやってしまった。
今日は、そのせいで、ちょっとブルーになっている。
ベランダで飼っているめだかの水を足してあげようと、汲み置き水がなみなみとはいったバケツを
運んだ。あれ、ちょっとバランス悪いな、と握り直そうとしたとたん、完全にバランスがこわれて
ざ ば あ ぁ ぁ あ ぁ ん
バケツの中のすべての水を床にぶちまいた。
ぎゃぁ〜、待って、待って、大事な紙類のはいった段ボール箱が床に置いてあったとこに、水が!
生まれてこのかたこれほど急いだことはない、という速さで、箱を持ち上げる。
箱の底がちょっと濡れた。しかし、底はまあ大丈夫。
問題は、水を直接かぶった、上のほうだ。どーうーしーよーうぅうぅう(最後は嗚咽)。
どうか、わたしをしばらくそっとしておいてください。
ドライヤーを使えば、とかいわないでください。
もとに戻ることはないのです。覆水バケツにかえらず。
紙と水は、そうそうは仲良くできないの。
わたしは完全にへこんでいる。
『ぼく、悪い子になっちゃった!』
本ができてきた。渋谷弘子訳。さ・え・ら書房刊。
『ぼく、悪い子になっちゃった!』
作者のマーガレット・ピーターソン・ハディックスはアメリカ,オハイオ州の作家。病気のお父さんの治療の期間、両親と離れて、おばあちゃんと過ごしているデクスター。
不安といらいらがいっぱい。そんな彼の気持ちが丁寧に語られている。別に悪い子になっちゃったんじゃない、ただ、ゆううつで面白くなくて。めんどくさがりながらも、そんな自分の気持ちに向き合う主人公デクスターの軌跡がえがかれたお話。
おばあちゃんの家のガレージからおじさんが子どもの頃に乗っていた自転車をひっぱりだすデクスター
『読書マラソン、チャンピオンはだれ?』
表紙と挿絵を描いた『読書マラソン、チャンピオンはだれ?』文渓堂刊ができてきた。
読んだことのある本がいっぱいでてきて楽しいお話。本好きには、たまらんのよ。
巻末には、登場する本のリストもある。
アメリカ人の作家クラウディオ・ミルズ作。訳は若林千鶴さん。
本文より。
これは主人公のケルシー(左)とクラスメイトのコーディ(右)。
文化の日
文化の日。
昭和21年に日本国憲法が公布された日だって。
絵描いたり、本読んだり、絵本のかいたりを自由にできるのは、ありがたいね。
というわけで、今日もひたすら、タブローを描き、絵本の絵を描いた。
ため息のすすめ
チャーリ・ブラウン、頭の丸い形がむずかしいよぉ。
シュルツ作「ピーナッツ」には、人生哲学が満ちている。
世をはかなむ性質(たち)のチャーリー・ブラウンは、しょっちゅう「サ〜イ」とため息。
わたしは、ため息って、めったにつかないけど、ちょっと休憩するときとか、いろんなことがうまくいってないときに「サ〜イ」とやってみると、案外リラックスする。
肩の力が抜けるのね。
というわけで、ため息のすすめでした。
今日も楽しくやりましょう。
ちびねずみ
おつかいに出たら、道にちょろちょろ動くものが。
ねずみだな、と思う。
近づいて見てみると、わ〜お、子ねずみ。
これはかわいい。
ちびくん、きみ、ほんとにあどけなくてかわいいです!
とか思ってじっと見ていたら、向こうからも近づいてきて、
くつにね、よじのぼろうとし始めた。
ど、どうする、わたし...
そういうスキンシップの支度はできてないんです!
とか心の中で叫んだら、ちびくん、はなれていっちゃった。
熊谷守一展
岐阜県美術館でやっている熊谷守一展、見てきた。
これだけのクマガイ作品を見ることは、そんなにできないんだろうラインナップなことを知っていたし、他の都市に巡回しないことも調べてあったし…そしたら、もう行くしかないもんね。東京から、往復でほぼまる一日の遠出。
岐阜のいいとこって、長良川とかいっぱいあるんだろうからもったいない行程かもしれないけれど、展覧会だけでもうじゅうぶん、目とこころのごちそうになった。
アカデミックなムードの若描き作品から、単純化されてゆく過程をつぶさに見ることができるし、長女を亡くしたあとの斎場からの帰り道を描いた代表作《ヤキバノカエリ》は、かなしいテーマにもかかわらず、印刷ではうかがい知ることができない、「明るい色彩」と「なぐさめ」に満ちた作品だった。
やっぱり、絵は実物を見なくちゃ、ほんとにわからないんだ。あたりまえのことすぎるけれど。
小さい生き物を描いた絵、ネコを描いた絵、太陽を同心円だけであらわした絵、馬の絵、牛の絵、月と壁を四角と丸だけで表現した絵、「無一物」という書、あまだれのはねているところを描いた絵、う〜ん、すごいよ。ためいきです。体を悪くしてから、庭から出なかったという画家の、でもそれだけで世界はじゅうぶんモチーフにあふれているということの奇跡だぁ。
というわけで10月19日まで。お近くならぜひ。熊谷守一好きなら、遠くてもぜひ。
虹
これね、画像を加工したんじゃない。
先輩の陶芸作家さんの工房におじゃまして、そこでできた虹。
こんなに濃いのを見たのは初めてだ〜。
プリズムになったのは、工房の前の通りに置いた自転車の反射板。
この前を通ると、みんな虹色になっちゃう。
顔もからだも、見事な虹色に染まった。
ぎんなんの意外な味
散歩のみちみち、ぎんなんの実を拾って歩く。
ぎんなん、煎って殻をはずすと翡翠のようなきれいな奇跡の実。
しかもほろにがく、もっちりして、あー、秋の喜び。
が、ふと、この激しくにおう果肉の部分ってどんな味なんだろうとちょっと食べてみた。
その意外な味にひたすら驚く。
なので、クイズです。
ぎんなんの果肉って、どんな味だったでしょう。
①ひたすら苦い、そしてえぐい。
②ちくちくする強い酸味、そしてえぐい。
③甘酸っぱい、そしてえぐい。
答:③なのでした!
杭の楽しみかた
朝はやく散歩に出ると、夜通しで遊んだ人たちと街で出会う。
若者が、道路の杭に、ちょこんと腰掛けた。
そこに、わ〜い、といって一人がひざに腰掛けた。
もう一人、わ〜い、といって腰掛けた。
早朝がすでに非常に楽しそうである。
新しいめがね
めがねをかけて、2コマ目みたいに見えてたんです。
頼んでいためがねができてきた。
めがねをかけても、本が読みづらいところまできていたからこの日を心待ちにしていた。
ルーペで本を読むうっとうしさから解放されたから、うれしいよーお。
この季節にぴったりの『ドングリの謎』盛口 満 を読んでいる。
文章が力強く、著者による挿絵も正確ですばらしい。
ドングリ探しがますます楽しくなるぞ。
読書の秋、堪能できるぞ。
すべてめがねのおかげ。
科学バー
トップ画面からはいろんなリンクがはってあり、いろんなページにとびます。毎週水曜日更新(今日も19時に)。
科学にうといわたしである。
でも、生活のいろどりとなるさまざまな現象のたいていは科学的根拠にもとづいてるんだよなぁ、とか思う。
だから科学の話がわかるようにかみ砕かれればがぜん興味がわく。
こういうことを専門に真剣に、そして、楽しそうに取り組んでいる人々がいるのか!と驚嘆する。
今年4月にオープンしたこのweb版科学バー、ここにたくさんイラストを描かせてもらっているおかげで、いろんなおもしろい話に出会えたな。
よかったら見てみてください。
んで、読んでみてください。
くさぎ という実のこと
煮出してるときに、地震があって、ちゃぷちゃぷ揺れた。
朝、すこし早足で散歩をするのが日課。
涼しくなって、気持ちがいい。
最近、いろんな道をとおる。
で、今日、大きい国道脇の迂回路で、赤いガクのなかに青い実がたくさんなっているのをみつけた。
なってるとこって、初めて見るんだけど、もしかして、これって「くさぎ」じゃない?
背伸びをしないと届かないところだけれど、手を伸ばして、枝をひっぱる。そしてじっくり見る。
うわ、やっぱり、くさぎよ、これ!こんなふうになるのねぇ。
むかしむかし、知り合いに草木染めを教えてもらったときに「究極の贅沢な染料」と教わったくさぎ。
媒染を使わなくてもきれいな青に染まるミラクルな実。
一握りつんで、持って帰ってきて、お湯で煮出す。
青色がでてきて、濃くなったところで、手持ちの白い毛糸を投入。
で、きれいに染まりました。
秋のくれた青よ。
くさぎの実のスケッチと、染めた毛糸。
利き目
利き目を知るには、こんなふうにやる。
①小さい点を両目で見て、指で作った輪のなかにいれる
②片目を左右順番に閉じる
③輪に点が残って見えるほうが利き目。
めがねがあわなくなってきた。
絵の細かいところを描くときにには、もともとルーペを使っていたから特に不便を感じていなかったけれど、メガネをかけているのに、メガネをかけなきゃ、とあたりを探していたり(それくらい見えていなかったのね。探していたメガネが顔にあったときの驚きといったら!)、さらには文庫本を読むのはおろか、四六版の単行本すらルーペが必要になって、さすがにちょっと困ったなと思い始めて、とうとう一年発起して、電車に乗ってメガネ屋にいってきた。知人が紹介してくれたメガネ屋。すごく丁寧に検眼してくれて、わたしの用途を丁寧に聞いてくれて、フレームもいくつか候補を挙げてくれる。
そこで、利き目のテストもあった。
わたしの利き目は、左目。
その利き目によってレンズの仕様をかえるんだそーだ。
で、頼んできた。
1週間後にできてくる。
ひらすら楽しみである。
利き目調べ、おもしろいので、ぜひやってみてください。
羽化!
ナミアゲハの幼虫、朝、アトリエで羽化した。
まだ広がりきらない羽で、触覚もまだ力がはいりきらないみたい。
青と朱のさしいろがきれいだなぁ。
虫眼鏡でのぞくと、模様が点描みたい。
さて、アゲハ探しです。どこにいるか見えますか?
ほらここに。たくましいな。
羽化のためにちょうどいい角度なら、こんなとこでも、OK!
このあと、羽が大きく広がって、アトリエの中をぱたぱたぱた。
そのあと、またペンたてにとまって、じっとしている。
『戦火の馬』マイケル・モーパーゴ
『戦火の馬』を読む。
第一次大戦のイギリスとドイツが、フランスを戦場にしたあたりが物語の舞台。
白いソックスをきれいに同じ長さにはいたように4本の脚が白い、そして、顔のまんなかに、白いくっきりした十字の形がうかびあがる栗毛の馬ジョーイと、彼を大事に大事に育てたアルバート。
通じ合えるアルバートとのイギリスの田舎の暮らしの平和さ、また、泥とぬかるみと有刺鉄線と砲撃まみれの戦場のようすが、馬のジョーイの視点で語られる。最初は、馬が語り手ということに、違和感を感じたけれど、そのうち、この感じは馬の目線だからこそ伝わってくるんだ、とわかる。
戦場で生き残ったジョーイを、イギリス兵とドイツ兵でとりあうシーンが、この本のなかの一番の名シーン(そのあとの大団円の感動は別として)。馬を介して2人が、国じゃなく、人間単位になる瞬間が描かれているのだ。
そして、ジョーイを軍馬としてとても大切にしたニコルズ大尉の戦死、ジョーイとともに戦火の中を働き続けたかっこいい黒馬トップソーンの死が、とても悲しい。
この夏、ロンドンからこの本を原作にしたミュージカルが来ていて、そこに出てくる等身大の馬のパペットがすばらしくて、動きもすばらしくて、うっとり。子馬時代のジョーイのかわいらしさ、そして、成長したジョーイのたくましさが、パペットで見事に表現されていた。
スティーブン・スピルバーグはこのミュージカルを見て、感動して泣いて、すぐに映画化することにしたという(2011年に映画化されてる)。
媒体によって、原作の切り口や、伝え方や表現は違うものになっているけれど(DVDも見ました)、とにかくね、馬と通じ合えたらすてきだろうな、というしみじみした気持ちになる。
本のカバーにさなぎ
屋内に鉢ごといれていたアゲハチョウの幼虫。
今年も忽然といなくなった(去年もそうだった)。
ずいぶんさがしたけれど、一匹もみあたらない。。。とあきらめて過ごしてたら、さきほど一匹発見。
さなぎになってる。
本を見ようとして、積んであるところを見たら、カバーがずれているところにいたのだ。
なんという移動距離(2.5メートルほど!)!なんという場所の選択(もっとよさそうなとこはありそうなものを)!
こんなふうにあと4匹がアトリエの中でさなぎになっているんだぁ。。。
また「あら、こんなところで!」という驚きが味わえるんだわぁ〜。
でもほんとにとっても驚くんだわぁ〜。
幼虫アパート
柑橘の種をぼんぼんと土に放り込んであったのが、どんどん発芽して、40cmほどの高さになっている。それをすかさずアゲハチョウが見つけて、卵を産んでいった。それがどんどん幼虫になって、いま、茶色の幼虫が5匹(もっといるかもしれないけれど)、緑色のが5ひき(脱皮して緑になるのね)。猛烈な勢いで食べるのでみるみるうちに、葉がセンターの葉脈だけになっていく。そして、柑橘のいいにおいのするふんがまわりにぽんぽんまき散らされていく。幼虫の集合住宅と化した鉢植えである。
彼ら全員がさなぎになるまで、この葉では足りないなぁ。しかたない、もう一鉢あるグレープフルーツの苗を提供するか…
ぱんぱん あーん
ぱんの絵をたくさん描いた『ぱんぱん あーん』ができてきた。
印刷で色やぱんの風合いがよく出ていて、喜ぶ。
子どもの人たちが、おいしそう、と思ってくれるといいな。
すとう あさえさんの元気であたたかいテキストがいい。
9月1日に本屋さんに並ぶとのこと、手にとってみてくださいませ。
こどものとも0.1.2の10月号。福音館書店。
夏のモデルさん
色鉛筆でスケッチ
めだかを飼っている鉢に水を飲みにきたのか、コガネムシが水面でもがいている。
救出&体がかわくまでの間、モデルをしてもらう。
案外じっとしていておとなしい。
公園ではセミがきれいなまま、落ちている。
尽きた命だけど、モデルになってもらう。
アトリエのベランダの柑橘の苗には、一昨年、去年につづきまたナミアゲハが卵を生んでいったので(よく見つけるよね、柑橘を)、
幼虫が成長中であーる。このこたちも、そのうち、モデルさんになってね。
ドライブ
宮城県の石巻に、ボランティアで行ってきた。
子どもたちが、小学校のトイレを怖がってるって、それを壁画でなんとかしよう、という
プロジェクト(ご興味があったら、ここを見てください。活動の内容が見られます)。
車3台に分乗しての出発。レンタカーで東北道をひたはしる。
往き、後部座席に乗っていた人が突然「うわぁ」と叫ぶ。
振り返ると、後ろのハッチが開いちゃってます!じかに外の空気がはいってくる!
ぎゃ〜。
路肩に寄って、ハッチをしめる。
そうです、最後に閉めたのは他でもない、わたしです。
閉め方が甘かったのね…すみません…
いつもの粗忽が、またいろいろなバージョンであらわれた行程だった。
しかし、壁画はすてきに完成し3日間にわたったお出かけミッションは完了したのであーる。
参加したみなさん、おつかれさまでした。
北上小学校のみなさんが、壁画を楽しんでくれるといいな。
水生植物
右からポンテデリア コルダータ アルバ、ほていあおい、
そして、ごく最近仕入れたハス。
わたしがいる関東地方は梅雨明け。
ビバ・夏!
イェイ・夏!
アトリエのベランダは、日の光がさんさん。
水生植物が猛烈な勢いでおいしげる。
めだかの稚魚がどんどん生まれる。
なんて勢いがあるんだろう。
そんななか、わたしは風邪をひいて、ノびたりしていた。
もう熱も下がったし、通常運行に戻れそう。
みなさま、夏風邪にはお気を付けあそばして〜。
sirara 奥野美果展
これは砂にガラスの立体を埋め込んだ作品
友人のガラス造形作家、奥野美果展を見る。
この春、インドのバラナシでレンズのような作品を作ってきた彼女。
その世界の展開と、日本古来からある「シラ」という言葉をテーマにまとめあげた個展。
「シラ」って、光、神、生命、精霊、白色 の言葉の語源なんですって。
シンプルで、しかし、素材の力を勢いよくあざやかに引き出した作品はすがすがしい。
ギャラリー オキュルス 東京都港区高輪台3-10-7-1F JR品川駅から徒歩11分ほど。
6月28日(土)18:30まで。
ワークショップに行ってきました
福島県での「手から手へ展」のつながりで、会期がはじまったことにあわせて
相馬市と南相馬市に行ってきた昨日のワークショップ。
「あなたの国の王様になって、あなたの国の旗をつくろう」。
子どもたちはみんなボール紙のお手製王冠をかぶる。
そして大きい紙に旗を描いていく。
大胆で、繊細で、どんどん描いたり、そうっとなでるように描いたり。
せっかく描いたとこを惜しげもなくぬりつぶしたり。
そしてときどき空をみつめて考えている。
インタビューすると、思いがけない答えが返ってくる。
「やさしい緑のくに」「お肉のくに」「宝石のくに」「しんだときに行けるくに」「お花のくに」などなど。
しみじみする。
楽しかったよ、すてきだったな、
相馬市立飯豊小学校のみんな、ありがとう。
南相馬市太田小学校のみんな、ありがとう。
話を全部じっくり聞きたかった。時間が足りなかったな。
きれいなハーフトーンをどんどん作っていく
ピンクの使い方うまいなぁこのあともユニークな生き物がつぎつぎ登場
ワークショップにいきます
何をやるかはおたのしみ
6月17日は福島県相馬市、南相馬市の2つの小学校にワークショップに行くことになった。絵本作家の降矢奈々さんによる読み聞かせタイムもあるのだ。
ワークショップって、大きい声で話さなきゃ(←そういうこと大事ね)。発声練習あえいうえおあおあえいうえおあお。はっ、やりすぎて本番前に声が枯れたらマズイ。
6月18日には、絵本作家のはたこうしろうさんが相馬市のまた別の2つの小学校でワークショップをされる。はたさんはワークショップの達人。話を聞いてると、そちらにも参加したくなる。
相馬市立飯豊小学校の3年4年のみんな、南相馬市立太田小学校の4年5年6年のみんな、楽しい時間を一緒に過ごそうね。
やけどにびわの種のエキス
鉄のフライパンを触っちゃったよ、まじで熱い。
そのあと、痛くなる。
じわじわしみるような痛み。
どうしたらどうしたら、この痛みをはやくなんとかできるんだっけ。
考えて、「あ」と思い出す。
びわの種をホワイトリカーに漬けてあったのを出してきて、
ばんそうこうのガーゼの部分にしみこませて、痛い部分にはりつける。
かっかして、さらに熱くていたい。
しかーし、1時間もすると、あら、ふしぎ、すっかり痛みがひいた。
しかも水ぶくれもなし!
そう、これ効くんだ。まえに、アイロンでやけどしちゃったときも効いたもん。
民間療法とあなどるなかれ。
おすすめです。いま、ちょうどびわの実がでまわりはじめたところだから、
たっぷり買って、実はおいしく食べちゃって、種を洗って乾かす。
乾いた種にナイフで切り込みをいれてそれを清潔なびんにいれ、
ホワイトリカーをざーっとそそぐ。
数ヶ月すると、種のエキスがしみだして茶色くなる。
それはずっと保存ができる。
びわって、すごい消炎作用があるらしいのだ。
アカンサス
これ、アカンサスの花。初めてみた。近所の公園にて。
西洋美術の勉強で最初にでてくる植物は、このアカンサスの葉だ。
ギリシアの神殿の「コリント式」とよばれる柱頭のかざりについている。
大きなぎざぎざの葉。
こんな花が咲くのね。
下唇をつきだしたような形の花が、穂のようにたくさん咲く。
あ、美術の勉強で思い出した。
以下、お知らせです。
こんな講座をやらせてもらうことになりました。
ご興味のある方、おいでください〜。
六角形!?
こんな花を見た。
つぼみはこんぺいとう。
開くと六角形!
ネットで「六角形、花、5月」とキーワードを入力したら、すぐにわかった。
カルミラ、という花。
別名 アメリカシャクナゲ。
おもしろいね、おもしろいな。
はじめてのギリシア神話
今日、できてきた本。
『はじめてのギリシア神話』徳間書店。
小学校低学年さんでも読めるギリシア神話なのであーる。
ギリシア神話は、いろんな神様や巨人族がでてきて名前がいっぱいあって、ややこしい、というイメージがあるかもしれないけれど(わたしだけ?)、この本はわかる。
もっと読みたい、と思うくらいよ(わたしだけじゃないと思う)。
文章は尾高薫さん。
本屋さんに出るのは、5月17日くらいです。
アポロンの悲しい恋の物語に描いた挿絵。
いぬパンチ
ねこパンチは知っていたがいぬもパンチするんだ。
ラブラドールレトリーバにとびつかれた。
肉球で顔をパンチしてくる。
すごくかわいい。
めがねのフレームを店で修理してもらって、すべてOK!
むくろじの石けん
右が乾燥した実。左が水につけておいた実。泡が見えるかな。
4月12日に書いたむくろじの実の話題のつづき。
石けんになるはずのむくろじの実なのに、泡だたない。
で、乾燥しすぎているのかもな、と水につけておいた。
4日ほどで、実が水をふくんで、ぱんぱんになった。
てのひらにこすりつけてみると、あら、こんどは、
細かい泡がたちはじめた。
おー、せっけんじゃ−、と喜ぶ。
香りは、干したパイナップルに似ている。
あまずっぱくて濃いいい香り。
歩きスマフォに注意!
あごにまで衝撃がきたぁ〜っ
[歩きながらスマートフォンを見てはいけません]
って、よくいわれていることだけど、今日はそれを身をもって知った。
桜の並木の歩道を歩いていて、スマフォに連絡がきた。
それをチェックしていると、頭がどーん、と痛くなった。
低くたれた桜の枝にぶつけたのだ。
なので、みなさんも気をつけてくださいね。
むくろじの実
種は、羽根つきの羽の芯に使われている。←うんちく
こんな実をご存じだろうか?
むくろじ。無患子と書く。
いつもウォーキングに行く公園で、ころころ転がっている実をみつけた。
うほ、これむくろじじゃない?と思って木を見たら、ほんとにそうだった。
幹に「むくろじ」と札がつけてあったから、まちがいない。
水をつけてこすると、泡が出てせっけんがわりになる、と聞いていたので、アトリエにもどって早速ためしてみる。あれ?こすってもこすっても泡がたたない。
しばらく水にひたしておいてみたけれど、やっぱりだめじゃ。
そのかわり、手のひらがこすれて、ひりひりしている始末。。。
でもね、半透明で、振るところころ音がして、なんともかわいらしい実である。
花見の席取り
席取り係って、組織のなかでどうやって決まるんすか?
桜が猛烈に咲いている。
近所の公園に、「これぞナンバーワンのお花見ツリーだな」と目をつけていた木がある。
すわったときの目の高さに枝が低く垂れていて、だから、頭をあげなくても目の前に花を見ながら、お酒を飲んだりおしゃべりしたりできるだろう木。
今朝、その公園に散歩にいったら、わーお、まさにその木の下に、ブルーシートを敷いて、花見のための場所取りをしている人が!
そうです、ここを選んだあなたはすばらしいです。
今日、宴会に集まるひとたちから絶賛されることでしょう。
と心の中で、声をかけて帰ってきた。
しかし、朝8時に場所とりをすでに開始しているとはなぁ。
簡単なあまり感嘆するシュガートースト
画家で、料理好きなことでも有名な後輩から「料理はしますか?」とたずねられた。
そういえば、このところ、食事は簡素&簡便をむねとしている。
あっというまに作れるものだけをいそいそと作ってさっさかさと食べるのだ。
今朝思いついてやってみたトースト。
簡単なあまり感嘆するシュガートースト(おやじギャグをおゆるしください)。
朝たべる甘いものは血糖値があがって元気がでる。
①熱したフライパンに、バターを小さじ1/2ほどとかす。
②①にさとう大さじ1強をいれ、さとうがとけはじめたら、トーストしたての食パンをいれる。
③トーストの両面に液状になったさとうをなすりつける。
④火をとめる。
フライパンからとりだすとき、パンがものすごく熱くなっているから、やけどしないようにね。
カラメリゼされたパンは表面がかりっとして、へへへ、すごくおいしい。
いれたてのコーヒーといっしょにどうぞ。
めだかの引っ越し
友だちのAちゃんちで、あんずの花をスケッチさせてもらった。
ピンクでかわいい花。
そして以前から、わたしが育てているめだかの稚魚を里子としてもらってもらう約束になっていたので、6匹連れて行った。すてきな金魚鉢に敷石に、水草も用意していてくれて、新居はすこぶる快適そう。元気に泳ぎまわっている。
ところでAちゃんちには、ねこがいる。このねこは、シャイで、わたしがいる間はほとんど顔をみせてくれなかったけれど、わたしが帰ったあとは、ひたすらめだかを見ていたそうであーる。
くじらは大きい
こんなふうにみえる。意味がわかる人はくじらにくわしい人ですね。
出不精なわたしが、わざわざ遠くまででかけてきた。
行き先は。。。沖縄本島から西へ40キロほどの場所にある慶良間諸島。
旅慣れた編集者さんが、くじらを見に行った話をしてくれて、それを聞いているうちに、猛烈に行きたくなったのだ。
でも、出不精だから、そんな気持ちはすぐ消えるんだろうと思っていた。
し、か、し、今回はちがった。日を追うごとに、行ってみたくてしかたなくなった。新しい画題もみつかるかも?という下心も満載。
せっせと航空券と宿を手配し、ホエールウォッチング協会に電話してウォッチングも予約し、いそいそと出かけた。那覇から高速船に乗って座間味島へ。
そして、ここからがホエールウォッチング。座間味島からさらに船に乗ること20分、ブロウ(くじらの息)がぶしゅーっとあがるのをひたすら海上で探す。案内してくれる船の人が「あがった、10時の方向!」とかいってくれる。
もたもたと「どこどこ〜?」とかいっていると、黒いつやっとした大きな断片(?)が見えて、つるつるっともぐって、ふたつに割れたしっぽが最後に見える。案内の人が「ああ、深くもぐっちゃったぁ」という。
最初は何がなにやらさっぱりわからない。でも、やたらと大きいということはわかる。ここで見られるのはザトウクジラだ。交尾や子育てをしに、この海に毎年この季節にくるんだって。船がゆれる。波しぶきをあびる。乗り物酔いの薬の効力ぎりぎりのところで揺られている感じのなか、ひたすらブロウをさがしてかなたを見る。
こんなくじらのしっぽを撮影した。しっぽのウラの模様で、個体識別できるとのこと。わたしが撮ったこのコは毎年きているZa-204というニックネームの個体だそうだ。
くじらの世界は、なんだか尺がちがう。未知の大きさだ。そして悠然としている。自分のスケールの小ささをくじらに教わった。ありがとうありがとう。小さいながら、生きていきます。
イメージの力 国立民族学博物館コレクションにさぐる 展@国立新美術館
サーバの工事がすむまで、画像がアップできないけど、今日見た展覧会、とてもよかったので、情報をアップします。
その名もイメージの力 展。
民博のコレクションからよりすぐりのおもしろオブジェがてんこもり。
国立新美術館の天井高を生かした展示でもある。
入り口をはいると、まずパプアニューギニアのお三方の像がどかーん。
次に大きい壁面にぎっしりと。。。あ、これは見てのお楽しみにしてもらったほうがいいかな。だから、何が展示してあるかは書きませんね。
日本のもの(おしらさま、アイヌの道具・衣類、鹿児島のマスクなどなど)も、世界の中で互角以上にインパクトがあり、改めて感激。
ほんとにね、世界中の「イメージの力」を感じさせてくれる展覧会。6月9日まで。展示の中で何が一番心に残りましたか?ってみんなに聞きたい。
最後の展示室は、現代アートの体裁になっていて、楽しい。
入り口でもらえる「アートのとびら」というリーフレットもよくできていて嬉しくなるつくり。ぜひもらってきてください。
バスの誘惑
今日の格言 急ぐときは、エスカレーターより階段
電車に乗り換えようと、駅の構内を移動。
乗りたい電車がくるまで3分しかない。
エスカレーターを早足であがるのが一番はやいんだろうけれど、人がいっぱい乗っているから、階段をあがった。
まわりをみてみると、階段をのぼっている人たちは、みんな駆け足であがっていく。階段のほうが、確実に早くあがっていけるもんね。
で、今日の格言。
急ぐときは、エスカレーターより階段。
転じて、便利なものでも、たよらずにいると、案外ことが速くすすむ、ということのたとえ。笑
ハンバーガーの香り
からすが、くしゃくしゃの紙をくわえている。
このあと、足ではさんで、ついばみはじめた。
たぶん、ハンバーガーの包み紙だとおもう。
おいしい香りとソースがしみこんでるのね。
そういえば、最近売られはじめたしっとりしているティッシュペーパーは、おいしい、ということを小学生に聞いた。ほんとか???
チャレンジしてみちゃうかもしれない。。。
からすの鎮魂歌
朝、公園を歩いていたら、はだか木に、からすがたくさんとまっている。
木に黒い花が咲いたようにたくさんとまっている。
そして、ぎゃおぎゃお鳴き交わしている。
なんとなく不穏な響き。
からすが集まっているあたりをぼんやりみていたら、溶け残った雪の上にからすが一羽あおむけになっている。仲間にとむらわれているのか。
散歩の犬が近づいて死んだからすのにおいをかいでいる。飼い主がリードをひっぱって、そこから離れさせた。
その瞬間、その場には、人よりからすの方がだんぜん多かった。からすの社会の中にまぎれ込んだ気がした。
雪が
東京は記録的な大雪がつづいて、すべってころんだらたいへん、とか思って気をつけていたから、とうとう転ばないで過ごせた。
雪もとけはじめて、格段に歩きやすくなって「あら、あんな看板あったかしら」とか、別のものに気をとられていたら、体がなにかにぶちあたって、ひっくりかえった。雪かきした雪が歩道のまんなかに小山のように盛り上げてあったのだ。どこも痛くないし、よかったぁ。よそみが一番いけません。それにしても、また水曜、木曜とまた雪になるらしい。雪で立ち往生したり、たいへんな目にあっている人たちもいる。
そ(っ)ちもこっちも雪。ニッポンがんばれ〜。
-野人に-
切り口がいいにおいです。
近所の公園は今日、木の剪定だったみたいで、枝がたくさん落としてある。
木の名前ってあんまりよく知らないけれど、くすのきだけは知ってる。
幹が明るい茶色(ローシェンナとでもいうかな)で、深いすじがあって、ひらひらとうねっている尖った葉からすぐわかるのだ。
そして、この木、すごいいいにおいがする。
落としてあるくすのきの大きい枝を持ち上げてかいでみる。うんうん、このいい香り。まさしくくすのきよ。
樟脳って、くすのきの成分なんでしょう?あのにおい。
むかしのお母さんの着物のにおい。
どうしよう、もらってどうするってものでもないんだけど、と思ったけど、手に持った枝が鹿のつのみたいだし、もらって帰ることにした。
1メートル以上あるんだけどね。
激しく反応するのは、いま、こんな本を読んでいるから。読んでいるといっても、テキストの分量はごくわずか。ほとんど図版。WILDER MANN 欧州の獣人ー仮装する原始の名残 という本。英語ならWILD MANということらしい。野人?
ヨーロッパの人達が春と冬の祝祭に身に付ける仮面やコスチュームがずらり。毛皮、獣のつの、葉、わらなど、素材は自由自在かつ、身近にあるもの。
これが伝統的な衣装か???と驚くほど奇抜なお姿がてんこもり。もうパンクです。激しくストリートです。
青幻舎刊。
雪の上でみつけたお札は(拾得物)
大雪(積雪27cm)だった東京は、まだまだ雪がいっぱい。
歩いていると、雪の上に紙きれが。
近寄ってみると、お、お札。。。?
手にとってみると、スカシのスペースに
「玩具銀行」と赤い文字が!
で、喜んでもらってきた。
東京は大雪
いやはや、もうすごい雪、東京は。
朝は、雪が乾燥していて、形が作れないくらいだったけれど、
午後になってちょっとしめってきて、塊になるようになった。
で、公園の木にみみずく作ってきた。
目のためにどんぐりを探したけれど、掘ってもほってもでてこない。
いつもあんなにたくさん、ころころ落ちているのにね。
なので、小枝を拾って木口をこっちにむけてさして目とした。
寒さのあまりボクササイズ
枠からはみだしてしまいました
体力増強のためのウォーキングを続けている。
日曜日、日中は暖かかったのに、夜は猛烈な寒さ。
でも、わたしは歩くのだ。
それにしても寒い。
せかせか歩いてもあったまらない。
耐えられなくなって、腕を前に出してみる。
しゅっと勢いよくだしてみる。
右をだしたら、次は左をしゅっと出してみる。
こぶしを顔のまえから出してみる。
交互にやってみる。
この動き、なんだっけ、そうだ、ボクシングだ、と思う。
さらにちょっと走りながら、こぶしを出してみる。
お、ボクササイズじゃ。
そしたら、少しからだがあたたまってきたよ。
『風の中のマリア』百田尚樹
すでに文庫にもなっている。
時流に遅れる読書だ。
新聞の書評とかにずいぶん取り上げられていた『風の中のマリア』をやっと読んだ。
「積ん読」の山から「よみかけ」の山に移し、その後「既読」の山に移せる喜び以上に、毎日読み進むのが楽しかった。
オオスズメバチのマリアが主人公の小説。
と聞いただけで、なにそれ〜?こわいし、興味な〜い!という人もいるかもしれない。
でもね、違う。オオスズメバチってどう猛とか、残忍なハンターとかいわれているけれど、この本を読むと、オオスズメバチが一生懸命生きている姿がじかに見たみたいに伝わってきて、最後には、オオスズメバチが大好きになってしまうのだ。もちろんね、実際、刺されれたら危険。だからそばに近づいてはいけないんだけど。
キイロスズメバチの巣を総攻撃して文字通り肉弾戦になるところなんか、すごい〜。遺伝情報の図解がわかりやすい〜。
闘いのとき、「牙をカチカチ鳴らす」という表現が何度もでてくるんだけど、人間の耳で聞き取れる音なのかな?ちょっと聞いてみたいような気がした。聞けるほどそばにいいる、ってすごく危険だと思うんだけど。人間は一人もでてこない。そして、オオスズメバチの生態だけがおもに語られることで、なんでこんなに元気がでるんだろう。
強い意志と闘志を持って、生きることを全うするマリアをちょっとべっぴんさんに描いてあげた。
ドクターとジャンプ!
ドクターとぴょんぴょん。
このところ、いつものもりもりパワーがでてこない。
いくら休んでも、ふらふら世界が揺れている。
で、そんな症状専門のクリニックを探して、いってみた。
ドクターは、一通りの検査のあと、わたしが画家と絵本作作家をしていること、11時間以上すわりっぱなしだということ、運動はストレッチをしているだけ、ということ、などなどを聞いただけで一言、「不調は生活の不活発によるのが原因です。
あなたのからだは70歳ですよ!」と高らかに、のたまった。
ぎょぎょぎょ。
70歳は言い過ぎなのでは?いや待て、そうだ、そうかもしれぬ。
「ドクターは、はい、ここで運動しましょう。体をぐるぐるまわして、次はぴょんぴょん飛んで」。
ドクターの運動をする様子を見ていると「はい、あなたもやりなさい」。
そして、ドクターと二人でぴょんぴょんジャンプ。
歩くことをすすめられた。エアロビも楽しいから、そんなんあなたに向いてるんじゃない?とも。
え~あ~ろ~び~ぃ?
とりあえず、それは考えられない。きっとみんなの動きについていけない。
というわけで、早速、歩きはじめた。
朝の空気が気持ちいい。公園の池に氷が張っている。それを、シューズでこんこん割って遊ぶ。
しゃかしゃか霜柱を踏んで、とけた霜柱も踏んだら、シューズが泥だらけになった。
わたしには、こういう時間を確保する必要があったのかぁ、と改めまして思った次第であーる。
ドクターありがとう〜。
謹賀新年
あけましておめでとうございます。
今年もみなさまにとって、すてきなよりよい一年になりますよう
お祈りしています。
暮れのグループ展には、たくさんの方々にお出かけいただきました。
こころからお礼申し上げます。
そして、いきなり、元日です。
戸惑いながらも新年がはじまってみると、なんだか、気持ちいい。
うん、嬉しい。
これでいいのだ。
今年もよろしくお願いいたします。