小さなホラー、または遺伝子

11-30-2014
4コマ目はホラーに仕立ててみました。
ふだんより短めのスカートをはいていた。
いつもは長い丈のスカートをずるずるはいているから。
もしくはパンツね。
アトリエには、大きい姿見を置いていて、それがあまりに大きいので、しょっちゅうそこにおのが姿が映る。
そして、今日は驚くことがあった。
鏡に、2年前に亡くなった祖母が映っていたのだ。
ヒデコさん?(わたしは祖母をそう呼んでいた)
と、とっさに呼びかけてしまった。
しかし瞬時にわかった。それはまぎれもなくわたしが映っているだけだったのだ。
それにしても似ている。
しかもなつかしい。
いつもより丈の短いスカートをはいていて、それがさらに祖母に似させたのだとは思う。
それにしても驚いた。
もともと祖母似なわたしである。
遺伝子のなせるわざは、ときに非日常的世界にみちびいてくれるのであった...