『杏仁ちゃんとパオズ』


12242018
子どもの時からの友人Oさんが「お話書いてみない?」とさそってくれました。なので、さらに子どもの時からの友人Aくんが聞かせてくれた子ども時代の話と、自分で作ったマリオネットを主人公に、そこへバリ島への旅の体験を合わせてお話を作り始めました。友人たちにひたすら感謝です(で、わたしは何をしたんだ?って感じですね 笑)。3回の連載です。タイトルは「杏仁ちゃんとパオズ」。南の島で暮らす女の子 杏仁ちゃんと、犬のパオズのお話です。カットもわたし。キリスト教保育連盟発行の「ともに育つ」誌の、子どもと楽しむお話コーナーです。 おそらくこれが今年の締めのダイアリーです。今年もたいへんお世話になりました。みなさまよいお年をお迎えくださいませ。

絵の具をいろいろためしている

12 _04 _2018
たまには絵の話題を。笑。長いこと、テンペラという技法で絵を描いている。しかし、このところ、しっくりしない感じがして、うーんうーんと悩みつつ、描いてきた。テンペラは発色はきれいだし、水で溶くことができるし、においはないし、大好きなつや消しのテクスチャだし、最高なんだけど、なんとなく、ここに加えて絵の具の盛りのぽってりした感じがほしくて、画面の上で色を混ぜ合わせるようなこともしたくて、でもブラシストロークが画面に残らないような感じに描きたくて。。。あと、スピード感を持って描きたい。。。そんなことを考えつづけてはや数年。。。油絵の具と併用する混合技法もためしつつ、とうとうカシューナッツの樹脂(カシュー)で顔料を練って、それで描き始めた。これは、いまのわたしの希望をかなえてくれる絵の具。手間がかかるし、有機溶剤のにおいはするけれど、やってみているうちに、ほんのすこしのツヤ感をむしろ活かしながら絵を描くのもいいようにおもわれてきた。絵の具がやわらかくて粘性があり、たれるので、平置きした画面に描くことになる。それなのでイーゼルはいま、休暇中。今日、50号を描き始めた。いやはやこれは腰にくる〜。でも、この方法しかないので、しばらくはこれでやってみるつもり。下地の工夫もまだまだ研究の余地がいっぱい。絵画技法って、ものすごくいろいろあるけれど、顔料(色の粉)が安定的に画面にくっついていれば、どんな方法でもいいのだ(極論!)。12月19日からの和光ホールでのグループ展には、テンペラで描いた絵と、このカシュー樹脂絵の具で描いた絵と、両方展示します。全部で5点。マダガスカルで取材した世界を描いてます。

クリスマスプレゼントって?

11292018
このサイトを英語でも書いてみようと、数年前から英作文の添削サービスを受けるようになった。そのなかで特定のネイティブの人とやりとりをする、というサービスがあり、アメリカ人のベス先生とやりとりをしている。ベス先生が「とうとうクリスマスツリー飾った。プレゼント用意したら、ツリーの下に置くの!」というので、「ということは、サンタから用のと、両親から用のと、二つ用意するのか?」とたずねてみた。ツリーの下に置いたら、プレゼントが両親からだってばれちゃうもんね。すると、答えは意外なものだった。「私んちでは、サンタはリアルじゃないの。親はサンタやらないし。子どもたちに教えなきゃいけない大事なことは、クリスマスはイエス・キリストの誕生日で、それはgift の日だということ。お金がなくても手作りしたりしてプレゼントを用意する。もちろんクリスチャンの家でサンタを信じてる子どももいるけどね」とのこと。私は、キリスト教教育をしている学校に幼稚園も含めると15年も通ったので、一般的な日本人よりもキリスト教にくわしいと思うけれど、キリスト教が生活に根付いているわけではないから、わかっていないこともいっぱい(ちなみに実家には仏壇がある)。それで、なんでクリスマスはgiftの日なんじゃ???と改めて考えた。子どもの頃から、いろんなおねだりをして、プレゼントを買ってもらってきたし、おとなになった今でも、時々はプレゼントの交換をすることだってある。だけど意味は考えてなかった。。。それで持てるキリスト教知識をフル動員して考えてみた。「神の御子イエス・キリスト」とか、「神はそのひとりごをおつかわしになった」とか、でもイエス・キリストが人間の身勝手な判断で、罪人たちといっしょに十字架につけられて亡くなるとか、そういうことがキリスト教の礼拝(れいはい)ではひんぱんに語られる。結局、「神はとっても大事な一人っ子を人間にプレゼントした。殺されちゃうかもしれないのに。それがイエス・キリストの誕生日であるクリスマス」ということなのかも、と思った。それで、だいたいこんなふうなこと?と改めてベス先生にきいてみた。そしたら “right on the dot!” と返事がきた。「そうよそのとおり!」の意味らしい。というわけで、大事なものを人にプレゼントする心が大事なんだよねということなのね。よくわかりました。クリスマス時期のきれいなイルミネーション大好きです。そしてさらに、ほんとの意味を知ってると、ちょっといいね。フルーツフルイングリッシュというサービスで添削受けてます。時々「ものすごく英語できますね」とか言われるけど、全部、ネイティヴの添削してもらってるおかげです。。。

映画『ボヘミアン・ラプソディー』"Bohemian Rhapsody " the movie

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気分を盛り上げるためにも、朝からYoutubeでおさらい。バンドエイドの様子をみたりね。そして、映画館では、高校の時の友人たち6人でずらっと横に並んでみた。ポップコーンが欲しい、とか、席は通路側がいいとか、始まる前はてんでなこといってて、でも、見終わったら、一人はため息ついて、みんなで「よかったねぇ。時間があっという間だったねぇ。最後には俳優が本物に見えてきたねぇ」としみじみ。アルバムは「オペラ座の夜」しかもってない私だけど、名曲ぞろいのこのアルバムは宝物。ラミ・マレクという俳優がフレディ・マーキュリーの役。天才性とか、奇抜さとか、奇矯さとか、寂しさとか、ライブのパフォーマンスも含め、すばらしー。クイーンの楽曲のなかで一番のセールスだという「ボヘミアン・ラプソディ」ができてゆく過程が丹念に描かれて、創作の現場を目撃できるような喜びを味わえました。
"Bohemian Rhapsody " the movie
I checked Queen's live moving images, including " the Band Aid" on YouTube, from the morning until afternoon to liven up my sensations before watching the movie.
I watched it side by side at a cinema with my five friends from my high school days. We were all expressing various things, like "I should have gotten popcorn" or "I want to move to the aisle seat"; however, when the movie was finished, one of us sighed deeply and we all said in rapture, "It was awesome!" We felt the movie was over all too soon. We found the actors to be like real Queen members!". I have only "the night of opera" as my treasure; all the songs are masterpieces.
Actor Rami Marek starred as Freddie Mercury. He acted Freddie's genius and loneliness beautifully, imitating Freddie's performances perfectly.
The movie thoroughly shows the process of making "Bohemian Rhapsody", their biggest-selling song, and we so enjoyed observing the creativity that went into making this song.

『ぼく、アーサー』できました

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こん本ができてきた。『ぼく、アーサー』。表紙になっているアーサーが装着しているのは、ハーネス。そう盲導犬なんです。静岡県にある「富士ハーネスの里」は、盲導犬の見学ができる施設で、そこで絵を描くための取材させてもらった。一番最後のシーンをみて、編集者さんが泣いてくれた。ひひひ。やった。でも実は、わたしも描きながら泣いてしまったんですけどね。もちろん、悲しい話ではありませんので、ご安心を。作者は動物のノンフィクションをたくさんてがけておられる井上こみちさん。アリス館刊。

雨女でござります

10_14_2018
なにを隠そう雨女だ。ずーっとずーっと雨女だ。特に展覧会。自分の個展の搬入か初日は必ず雨。先週芸大のデザイン科をでて画家になった人たちで一緒にグループ展を日本橋でしたのだけれど、その会期中はほとんどずっと雨で、仕上げに台風がやってきて、あらかじめ電車を運行中止にするという非常に珍しいことが起きた。JRさま、安全のために英断だったと思う。しかーし。展覧会やってるのに。。。なんともこの台風は大型すぎた(被害にあわれた方々、お見舞い申し上げます)。展覧会を一緒にやっている画家さんたちには早めに、自分が雨女であることを自己申告した。すると、やはり画家の片桐聖子氏が、「わたしも雨女。かつて個展の初日に画廊に到着する前に服の色が変わるくらい濡れた。そういう雨を降らせるんだね、わたし」と。そこにすかさずやはり画家でいま芸大デザイン科で教鞭をとる押元一敏氏が「実は自分もそうである」と。雨女雨男パワーが増幅された感。。。そして、明日、京都に個展の搬入だ。予報はもちろん雨。作品を手で持っていくので腕だけでなく、あごの力がたくさん必要。それはもちろん肩とあごで傘の柄をはさむためである。。。個展は10/6-17です。メリーゴーランド京都にて。お近くのかたはどうぞお立ち寄りくださいー。

ちいさなBIOMBO Small Folding Screens ”Biombo“

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板をいろんな形にくりぬいて、ちょうつがいでつないでいる。そこに色を塗る。それは「びょうぶ」みたいなオブジェ。BIOMBOって、ポルトガル語で「びょうぶ」のこと。ビオンボと読むらしい。以前、サントリー美術館でその名も「BIOMBO」という屏風の展覧会があった。すてきな響きだなーと思っていたので、そこから拝借。個展のタイトルに。屏風ほど大きくないものばかりなので、「小さなBIOMBO」としてみた。
京都のメリーゴーランドという本屋さんの併設のギャラリーで。鈴木潤ちゃんというすてきな店主さんが誘ってくれるので、一生懸命、いま、制作しているのだ。楽しい。道楽のような制作だ。そんな中でもたまに発見がある。おおぉ、これは!というような気づきをもたらしてくれる。展覧会は10月6日から17日まで。あともう少し。でもまだ時間はあるぞ。がんばります。

Small Folding Screens ”Biombo“
Cutting the boards in various shapes, jointing them with hinges and painting them; I'm making objects like folding screens for my exhibition.
'Biombo" is Portuguese and means a painted folding screen.
An exhibition called "Biombo" was held at Suntory museum in Tokyo once.
I felt that the word Biombo sounded nice, so I remembered it and decided to use this word as the title (of my exhibition).
Jun Suzuki, the owner of the gallery asked me to have an exhibition.
Now, I'm working hard! It's fun, and I have had several discoveries through creating the objects.
It's coming soon, so I'll do my best!

本のなかのおいしさ

7-17-2018のコピー
池澤夏樹『南の島のティオ』文春文庫を読む。夏の読書にぴったりだぁ。ティオは、南(日本にとっては南方)の島で、両親の経営するホテルを手伝いながら暮らしている。古い習慣が消えつつもあり、しかし精霊や、目に見えないものが当たり前に存在している世界でもあり、自然のなかに遊びと仕事があり、人に会わないあたりでは子どものティオにも運転させてもらえる自由があり、一人で物事を考える責任も与えられている。いろんなエピソードがちりばめられた宝石みたいな一冊だ。そのなかに、この島でのまぐろの刺身の食べ方がでてくる。ライム、しょうゆ、そしてタバスコ。これを混ぜる。で、刺身をつけて食べる。

店でキハダマグロの切り落としをたくさん買ってきた。そして普段は使わないタバスコも。もちろんライムも。分量は適当。好みによると思う。ちなみに、ライム:しょうゆ:タバスコを2:1:1くらいの感じでやってみた。相当辛いが美味。非常におすすめである。ピルスナーやインディアンペールエールなど、さっぱりしたビールにあうようにおもう。
Food In The Book
I read a book called "Tio, On the Southern Island" authored by Natsuki Ikezawa, published by Bunshun Bunko.
The story is suitable for summer reading.
Tio, the hero of this book, lives in the southern island and helps his parents, who manage a hotel there.
On the island, old customs are dying off, but spirits and invisible stuff still exist naturally there. You can also have fun and find work there in nature, so Tio is allowed to drive his father's car on the road where there is nobody there, and finds himself with the responsibility of thinking and determining things by himself.

There are many episodes in this book, which is like a jewel box.
This book introduces how to eat tuna sashimi (fresh, sliced fish).
You mix lime juice, soy sauce, and Tabasco, and dip the sashimi in the sauce.
I actually bought a lot of sliced tuna. I also bought Tabasco, though I don't usually eat it.
Of course, I got some lime, too.
The ratio for these ingredients depends on your preference. Personally, I mix them with lime juice, soy sauce and Tabasco, at a ratio of 2:1:1. It was very spicy, but nice. I recommend it to you. It will be delicious with refreshing beer, like Pilsner or Indian Pale Ale.

コーヒーの温度The temperature of coffee

07_05_2018
予備校の時の先生、城井光宏氏が教鞭をとっておられる駿河台大学のメディア情報学部におじゃましてきた。学生さんがいっぱいのなか、作品や自分のことを話した。うーん。したくをがんばったわりには成果のあがらないわたしである。教壇から学生さんの大きくあいた口が見える。あくびだ。やばい。でも、こっちがわにいる学生さんは、こっち向いてくれてる。ありがたい。一時間くらい話したあとは城井先生の研究室でコーヒーをごちそうになる。淹れてくださったのは、音響の専門のK先生。湯をゆっくりすこしずつたらす。ポットには温度計がさしこんである。初めて見る光景だ。コーヒーがすこしずつ滴り落ちていく。あたためたカップにていねいに注いでくれる。すすめられて飲む。うわーおいしい!ほのかに甘みが感じられる。こくがある。そして、とろりとしている。これって、豆の中の油分が抽出されたあかしなんだよなぁ。おいしいよぉ。2000年に釧路の喫茶店で飲んだコーヒーが人生で最高のおいしいコーヒーだったが、そこに並ぶおいしいコーヒーだった。湯の温度を摂氏90〜93度で淹れるといい、と教わる。でもね。そううまくはいかないんだよ。丁寧にいれる気持ちがないとおいしくはならないもんなんです。そういうもの。ごちそうさまでした。

I went to Surugadai University to have a lecture in the media information department since Professor Key who used to be my teacher in cram school for the art university invited me there. The classroom was full of students, and I talked and showed my works.
I had prepared well before the lecture. However, I was hardly an attractive speaker, indeed.
I saw a big opened mouth yawning.
I was a little upset.
I talked for an hour anyway, and afterwards I had a cup of coffee in Professor Key's office.
Professor Kim, professor Key's colleague whose major is sound, made coffee carefully. He dropped hot water into grained coffee drop by drop.
Before that, he had put a thermometer into the pot.
I have never seen such a way to make coffee. Drops of coffee fell slowly down to the jar.
He poured coffee into a heated cup.
I sipped it.
The taste and aroma were astonishing!
I felt even slight sweetness on my tongue, and also it was thick.
He told me that the suitable hot water temperature to make coffee is 90-93 degrees.
I memorized it, but however, I also knew that the most important thing when making lovely coffee is passion.


深夜の針仕事 Midnight Sewing

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着なくなったシロクマと目があった。捨てるには惜しい。縫って、ワタ詰めて、ワタがうごかないようにところどころ、糸でとめた。薄いクッションができた。そしたら、眠くなってシロクマを枕に寝た。整理整頓月間なのに、かえって持ち物増殖中。。。

Some time ago, I sewed a printed polar bear onto a T shirt.
I don't wear it anymore, however it is not worn-out yet.
Therefore I sewed ittogether and stuffed it with cotton. I also stitched a few places so the cotton won't move.
I completed a thin cushion.
I got sleepy and used this polar bear cushion as a pillow.

みなさまウォッチング Watching people

06152018
ルーブル美術館展 肖像芸術ー人は人をどう表現してきたか国立新美術館 を見てきた。ボッティチェリ!アルチンボルド!カラカラ帝!ホーマー!ナポレオンのデスマスク!ミーハー心がくすぐられる!最初は展示についてのメモをとっていたけれど(とはいってもペンテリコン産大理石とかなんだけど。ヘンテコリンに読めて嬉しかったからメモ)。そのうち肖像彫刻と向き合う鑑賞者の人々がとても興味深く感じられはじめた。それでスケッチ。鑑賞者のかたがたは、うまくすると30秒くらい動かないから、モデルさんとしてすばらしい。じっと見てるひとは何か考えている。何を考えているんだろう。彫刻も絵画も、そして人々もすべてすばらしいのであった。この展覧会は9月3日まで。
I saw the exhibition art of portraits from the collections of The Louvre.
While looking at the works, l began to be interested in people who were looking at the sculptures and paintings in the gallery. Therefore I sketched them in my small sketchbook. I always have a sketchbook in my bag.
People looking at sculptures and paintings are marvelous images since they hardly move for about thirty seconds.
Some people looked like they were thinking about the works.
What did they think? They might be thinking about themselves through art.
All of the things that I saw there were splendid. You can see the exhibition till 9/3.


腰巻は転倒防止

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へんなタイトルだ。。。油性の塗料や絵の具を乾燥するのには、時間がかかる。その乾燥を早めるためにシッカチーフブランというものがある。乾燥液。たくさん使いすぎるとひび割れの原因になるけれど、少量使う分には、問題なし。というかとても便利。これが小さいなボトルにはいっていて、ちょっとしたことでぱたんと倒れる。すると、液体が流れ出す。するとあっというまに残りがわずかになってしまう。それを繰り返したあと、重くすれば倒れなくなるな、と気づき、鉛の板をまきつけて、テープでとめた。すると、ぜんぜん倒れなくなった。とってもいい具合。ただし、ボトルを持ち上げる時以外(かなりの重さになってるんだもん)。

スタンプ犬

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長野県の蓼科に数日間行った。妹んちのラブラドールレトリーバと散歩してみると、彼は、水が大好きで、ちょっとした水路や小川にはすぐはいっていく。そして道にあがってくると彼の足のスタンプがいっぱい。

阿○吽展 デザインでて画家やってるって。

堀川理万子_あかね雲の話

南青山の新生堂での個展にはたくさんの方においでいただき、誠にありがとうございました。燃え尽きて灰になって、その灰がまたむくむくと人の形になって、制作を始めています。それで次はグループ展です。芸大時代の恩師大藪雅孝先生のもとで学んだ画家17人での展覧会。この画像の大きな象のほかに、小さな象も出品する予定。この象は、去年行ったマダガスカルの風景を体に映しています。「あかね雲の話」。板にデジタルデバイスをはめ込んで、目がアニメーションになってます。4/11-17。東京駅丸の内口のオアゾの 丸善・丸の内本店4階ギャラリーにて。

私の「ひらけごま」

03192018
ふだん、静かにアトリエで仕事をしていて、ときどき編集の人とあったり、アトリエに助っ人が来てくれたりする以外は、おとなしく暮らしているので、個展がはじまると、たくさんの人にお目にかかって、それはとっても楽しいことでもあるのだけれど、やっぱり自作をお目に掛けるという緊張が常にともなうためか、どーしても、夜は、くたびれてしまって。
鏡を見ると、あれ?目がない!そうなんです、くたびれると、ふだんから小さめの目がさらに小さくなって、メガネをはずすともはや肉眼では確認できない。。。かろうじて黒ごまのようなものがうっすら存在するだけ。。。そういうとき、「ひらけごま!」という言葉がぴったり。「ひらけごま!」といって寝て、朝起きたら、夕べのおまじないが効いていました。目が確認できます。なのでこれから元気に画廊に向かいます。12時より在廊予定です。よろしければお出かけ下さい。会場は
新生堂。30日までやってます。(21日と日曜はお休みです)

ネコのパトロール


03172018
いま、東京 南青山の新生堂で個展をしていてをしていて(今日はその三日目)、画廊にいる時間が長い。
このギャラリーは、青山の骨董通りからひとつ角を曲がった路地に面していて、静か。来客が途絶えたときに、ウィンドウから外を見ると、ネコが歩いている。ギャラリーの人にはなじみのネコらしく、「あ、またパトロールね」とかおっしゃる。数時間のあいだに、行ったり来たり、そして、ときには、思いがけない隙間からも現れて、ネコ・パトロール劇場みたいなんだ。あ、そういえば、この私の個展「劇場」をテーマにしているんです。3月30日までやってますので、お立ち寄り下さい。うまくすれば、ネコのパトロールも見られますよ。日曜日と祝日はお休み。11時から18時。最終日は、17時までです。と、途中から宣伝になった。。。
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『子犬』鈴木三重吉

2-23-2018

以前は、かばんに本が入っていないと、出かけられなかった。だって、電車のなかで読むものがないと不安なんだもん。でも最近は、本を持ち歩くことが減った。スマフォにはいっている電子書籍を読んじゃうからなんだ。これだと、本の角が痛む心配がない。それと、青空文庫でいろんなものを読める楽しみもある。これは著作権の切れた作品が読めるサイト。著作権が70年にのびると、青空文庫のものから、かなりのものが読めなくなるかもしれないなと思いつつ、山手線のなかで鈴木三重吉の『子犬』を読んだ。ヨーロピアンな香りのする物語だが、子犬の扱いには、「えーっ!?」と驚かされる。けちなおばさんと女中さんが登場する。こりゃないだろう、犬を穴に落として捨て犬とするなんて。見えない穴の底にいる犬たちのバトルの様子が書かれる。ところどころ、いいところがいっぱいなのに、ラストにまた「えーっ!?」となる。電車のなかで、小さい驚きを味わう。大崎と品川の間は車両がとくにガタガタ揺れて、つり革をつかむ(あんまりつり革を頼らずに乗っていようと、いつもこころみているのだ、意味もなく)。あー、読むのって、この異空感覚がたまらんのよね。あたりまえながら。

皆既日食

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2018131日は、皆既月食。アトリエのある共同住宅の非常階段から見た。21時52分、月がボールみたいに丸く立体的にみえる。カメラで撮ろうとしたけど、ぜんぜん写らないので、色鉛筆だしてきて描いた。色の変化にわくわく。月を描くのにオレンジ色と茶色を使ったなんてはじめて。わーい。
A Total Eclipse of the moon

It was a total eclipse of the moon on the 31st January 2018. I watched it from the emergency stairs of the apartment where my studio is in. At 22:52, I saw the moon as three dimensional and as a sphere like a ball. I tried to take a photo, however it didn't work well. Therefore I took color pencils and drew it. It was my first time to use the colors orange and brown when I draw a moon. It was very exciting.

ヒダ マリオネット

01172018

磁土でマリオネットのパーツを作ってあった。それを繋いでいただくためにマリオネット作家のヒダオサムさんのところに行ってきた。かつてNHKの教育テレビ(現 Eテレ)に「つくってあそぼ」という工作番組があって、私はその工作スタッフとして出入りしている時期があった。ヒダオサムさんはそのときの工作のボス。牛乳パックや、発泡トレイや、ちょっとしたびんのふたなど、ヒダさんが魔法をかけると、たちまちいのちを得ていきいきと動き始める。楽しいアルバイトだった。そして今回、畏れ多くもそのボスに、助けていただいてしまうこのずうずうしさ。われながらすごいぞ。狭山の茶畑を見ながら駅から歩いて行くと、川沿いの桜並木のなかに、すてきなお家があらわれる。そこがヒダ邸。地下の工房には、大小、そして材質もさまざまのマリオネットたちがいて、部屋のなかの作り付けの棚のなかには、整然と道具類、材料類が分類されて収納されている。 本当に居心地がいい。ヒダさんは、パーツをじーっと見て、どうするか思案してくださる。じーっとじーっとじーっと考えている。少し、パーツを動かしてみたり、配置をかえたりして、さらにじーっとじーっとじーっと。そのあとおもむろに、作業を少しする。そのあと、またじーっとじーっとじーっと考えている。その比、考える時間:作業の時間=7:3 。「考える」ことの大切さをまた改めて実感するその時間の流れ。いったん作業がはじまると、流れるような動きだ。ピアノ線をバーナーでなまして(火をあててやわらなくすること)、ペンチでくるりと曲げる。釣り糸でつなぐ。すると、犬がしっぽをふって歩き始めた!!!「生きてる!」とほんとうに感じる。涙がでちゃう。「この子の名前は?」とヒダさん。まだ決めてなかったんだけど、とっさに「包子(パオズ)」という名前がうかぶ。肉まん、あんまん、みたいなことをこう呼ぶのでしょう? もう一つ、女の子も作っていて、その子の名前は「杏仁ちゃん」に決める。なぜか、中華風。この子たちの本組みをヒダさんがしてくださることになった。どうしよう、嬉しすぎる。お目見えは、3月の個展にて。どうぞよろしくおねがいします(杏仁&パオズより)。

謹賀新年

年賀状2018hp
旧年中はお世話になりまして、ありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
めだかの世話をしつつ、いつも通りの制作の日々を送りたいと思っております。みなさまにいいことありますよう、お祈りしております。
本年もよろしくお願い致します。