からすの鎮魂歌
18/Tue/February/2014/
朝、公園を歩いていたら、はだか木に、からすがたくさんとまっている。
木に黒い花が咲いたようにたくさんとまっている。
そして、ぎゃおぎゃお鳴き交わしている。
なんとなく不穏な響き。
からすが集まっているあたりをぼんやりみていたら、溶け残った雪の上にからすが一羽あおむけになっている。仲間にとむらわれているのか。
散歩の犬が近づいて死んだからすのにおいをかいでいる。飼い主がリードをひっぱって、そこから離れさせた。
その瞬間、その場には、人よりからすの方がだんぜん多かった。からすの社会の中にまぎれ込んだ気がした。