2009年7月17日

ーアロイーズ展ー
7-6-09
 
ワタリウム美術館で、アロイーズ展を見る。
1886
年生まれのスイス人で、精神病院に暮らしながら、
絵を描いた人。
分類としては、アール・ブリュットの世界。
絵の発露の強さをアール・ブリュットには、いつも感じるし、特に、彼女の絵には人生の愉楽を見つけることもできるし、しばし、日常から離れて、楽しんだ。
 
大小の紙が、色鉛筆、クレヨン、チョークなどで描かれた、装飾的で、カラフルな絵柄で埋められている。
題材は、物語や、演劇や、舞台を感じさせるもの。
人物の、水色の澄んだアーモンド型の目と、肉厚な赤い唇が、特徴的で、官能的。そして、大画面の中に連綿とつづく、さまざまの形の迫力。
 
病院で、アイロンかけをして暮らす一方、淡々と、描いて、描いて、描きまくる。その様子がフィルムになっており、会場で、映写されている。それも、とても興味深かった。
 
裏表にぎっしり描かれた絵を、アクリル板ではさんで、4辺をビニールテープでとめて、両面見られるようにした展示も、手作り感があふれて、よかった。 
     
黒いエプロンをかけて、ひたすら絵を描くアロイーズ。そして、描き上がった絵を、他の絵の巻いてある大きなロールに巻き込んで、せっせとしまいこんでしまう。