2012年7月6日金曜日

ー読書三昧ー
7-6-12
 
ごめんなさい、こんな贅沢なタイトルの日記を書いてしまって。
このところ、少し、へたっていて、あまり仕事がすすまなくなっていた。へたっていても、寝込むほどではない。そういうときには、読書だ。
何度も読み返してる大好きな『フライデーあるいは太平洋の冥界』ミシェル・トゥルニエ。おなじみ、ロビンソン・クルーソーが、火薬の爆発によって、すべてをうしない、それ以降、従者のつもりで使ってきたフライデーと立場を逆転して暮らすようになる、というあらすじ。フライデーの島での過ごし方、ほんとに楽しいんだから。そして、ラストにじーん。わかってても、毎回、じーんとくる。
 
『日の名残り』カズオ・イシグロ-----今まで読まなかったのが悔やまれる。英国の名家の執事スティーブンス。ほろにがくて、いいーーーっ!
 
『夜想曲集』カズオ・イシグロ-----ものすごくすてきな短篇集。うっとり。今後も、何度も読むだろう。
 
『わたしたちが孤児だったころ』カズオ・イシグロ-----探偵物をよそおっているけれど、深い。せつない。泣かさないでくれ!
 
『浮世の画家』カズオ・イシグロ----ちょっと小津安二郎の世界みたいでもあるな、と思ったら、解説に、そうだと書いてあった。主人公は、画家。でも、戦後、描くのやめちゃった。次女の結婚問題と、その屈託のこもごも。悲しいけど、じーんと、あたたかい。
 
 
あら、カズオ・イシグロばっかりね...

ひがな一日、こんなふうなんです。一生懸命お仕事に励んでおられる方々には、申し訳ないです。はやく、元気になって、またこつこつ絵を描きますから!